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cake

昨日の父の日は、サバランを作った。

140615サバラン&カメラ

といっても、父はうん十年前、私が11歳のときに癌で亡くなっている。
42歳で他界したからやり残したことがたくさんあったのだろうなぁ、とその歳をゆうに追いこしたいま、しみじみ思う。

サバランと一緒に写っているのは父が使っていたカメラ。
このカメラで兄、私、妹の写真をたくさん撮ってくれた。
ストラップはちぎれ、レンズのキャップもなくなってるけど、フィルムを入れればまだ写せるのかな(?_?)

さて、なぜ父の日にサバランなのか――
私が子供の頃に住んでいた町にケーキ屋が2軒あった。
どういうわけか、同時期に隣同士に開店したのだ。
当時は誕生日とクリスマス以外はめったにケーキなど食べられなかったけれど、ほんとうにごくたまに、父がお土産に買ってきてくれた。
そんなときには、子供たちにはイチゴショートかチョコレートケーキ、父と母はサバランと決まっていた。

で、父の日だから当時のサバランを再現してみたというわけ。
味のほうは、父からサバランをひと口もらっては、洋酒の刺激に「ひぇ~!」となったことしか憶えていないので、とりあえず見た目だけそれっぽくしてみた。
本物のサバランのてっぺんにのってたのは真っ赤なドレンチェリーのかけらだったような~。
そこのところが見た目の最重要ポイントなのに、なぜか買い忘れて、ピスタチオをのせてみた。
なんだかとっても大人の雰囲気になった(^^ゞ


サバランにするために焼いたブリオッシュ。
140614ブリオッシュ

ブリオッシュ型を持っていないので、丸型。
こういうときにかぎってふくらみがよくて、大きなキノコみたいになった(-。-)
それを洋酒たっぷりのシロップに浸けたら、ますます膨張してえらいことになったので、キノコの石づき部分を落として、どうにかサバランらしく見えるようにした。

父をあの世から呼ぶわけにはいかないので、母を呼んで一緒に食べた。
140615サバラン

「シャトー(注:2軒あったケーキ屋のお気に入りのほうの店の名前)のサバラン、よく食べたよね。なつかしい!」と母は即座に再現ケーキだとわかってくれた。
父のことも、父の日だってこともすっかり忘れてたみたいだけどね。



すでに長々と書いてしまったが、父の日記念ということで、父との思い出話をひとつ。
私にとっては懐かしい思い出だけど、みなさんにとってはどうでもいい思い出。
だから、読むのは暇なときにしてね(^_^;)

小学校の先生だった父は子供好きだったようだ。
勝手にアレンジした昔話をよく聞かせてくれて、私たち兄妹は笑い転げたり、真剣に聞き入ったりしたものだった。

7、8歳の頃だろうか、父とふたりで近所の魚屋に刺身を買いにいった。
魚屋さんはマグロの刺身ひとさくを食べやすい大きさに切って、紙に包んでくれた。(プラスティックのトレーもサランラップもない時代(^^ゞ)
家へ帰る道すがら、父が持っていたその包みから、刺身がひと切れ飛びだして、ポトリと道に落ちた。
すると、父は間髪を入れず「こんにゃろ、生きてやがったな~」(下町育ちの父はときどきわざとこんな言葉遣いをした)と言って、落ちた刺身をムギュっと踏んで、またさっさと歩きだした。
疑うことを知らない無垢な少女(=私)は、「えっ、刺身って生きてるの!?」とめちゃくちゃ驚いて、父のあとを追いながらも、何度も振り返った。
だって、道で砂にまみれてる刺身が、もしかしたらまだ生きてて、動きだすかもしれないじゃん……。

刺身は生きている(こともある)! という世紀の大発見に大興奮した私は、家に帰るとさっそく母に「すごいね、刺身って生きてるんだね!」と得意満面で報告した。
すると母は冷ややかな顔で、「何言ってんだか、この子は、生きてるわけないでしょ」とにべもなく言い放った。

思い返せば、そう、父と母はそういう夫婦だった――父が大ぼらを吹いて子供をわくわくさせては、生真面目な母が父の冗談と子供のファンタジーを一刀両断(>_<)

私がいまだに「おとぎ話じゃあるまいし~」と言われそうな夢を密かに抱きながらも、妙に現実的なところがあるのは、そんな両親に育てられたせいだろうか?





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これでブリオッシュを焼いたら、生地の量も多かったのか、見事なキノコ型になった。
この型は安いわりに型離れが良いから気に入ってるのだが……。


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これでブリオッシュを焼いたら、ほんとうにレトロなサバランができたかも~、と夢見がちな私が頭の中でささやいて。
でも、ブリオッシュもサバランも年に一度作るかどうかなのに、ほんとに必要なのか~? と現実的な私が引きとめる。




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secret

No titleNo title

お父様、幼い頃になくされて、寂しいですね><; サバラン、初めて目にした気がします!! カワイイ~~~焼き菓子ですねぇ~o(^O^)o シュークリームに似ているようで、また、全く違う味わいなんでしょうねぇ~。おいしそう~。いつか挑戦したいスイーツがまたまた増えました(^^;)/ 思い出の再現されて、すごいわ!! お母様もそれがわかるっていうところあたり、再現性が高く、お店並み、いや、お店以上の仕上がりだったのでしょうねぇ~♪♪♪ 最高の親孝行ですねぇ~! ウェッジウッド(?!)のコップがまたかわいい~~~!!!

素敵で可愛い思い出話にクスッと笑ってしまいました(^^)
お父様はもうこの世にはいらっしゃらなくても、marinさんの優しい気持ちはきっと届いていますよ♪
嬉しくて天国で娘自慢されてるかも!

偶然にも今の紫陽花シリーズが終わった後に、ワタシも父との思い出話をもう予約してアップしてるんですよ♪

古いカメラも何か味があっていいなあ。
電池式じゃなければメンテナンスしたら使えるかも!
近くのカメラ屋さんにゴー!です(^^)

ECOさん、こんばんは!ECOさん、こんばんは!

父が早くに亡くなったのは悲しかったですが、その分、いい思い出ばかりが残ってます(*^_^*)

たしかに、最近のケーキ屋さんではサバランはまず見かけませんね~。たまに見かけても、リング型のものばかりで、この形のものはもう何十年も見たことがないです。
久しぶりに食べて、あらためておいしいと感じました。パンを洋酒のシロップに漬けたものなので、まちがいなく大人のケーキ。
生地をカットして、生クリームやフルーツと重ねて、トライフル風にしたら、さらにおいしくておしゃれになるような気がしました。今度やってみます(^.^)

saico*さん、こんばんは!saico*さん、こんばんは!

クスリと笑っていただけて、よかったです♪
このお刺身の思い出はあまりにも強烈で、いまだにスーパーで刺身のパックを手に取るときに「生きてる?……わけないよね」と心の中でつぶやいてます(^_^;)

カメラは電池式なのかどうか、それさえわかりません。調べてみなくては。

saico*さんのお父様との思い出も楽しみにしてます!

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